たとえばあなたは「5年後、10年後の自分の姿」をどう想像していますか。
私たちは私たちの人生の主人公であり、未来は私たち自らがつくることができるもの。
だとしたら次に考えたいのは、「どんな未来を、大切にしていきたいものは何なのか?」ということだと思います。そこに近づいていくことで私たちは幸せになれるはず。
そして幸せの姿はひとつじゃありません。
ここでは橘今保育園で働く一人の女性保育士の12年間のあゆみを追ってみました。
「将来の自分」ってどんなんだろうという問いに対する一つの回答になればうれしく思います。

先輩保育士プロフィール

  • 2011年4月入職 現在12年目
  • 受け持ったクラス年齢は0・1・3・4・5歳
  • 既婚 2児の母(ただ今産休・育休中)
  • 関心のあることはやっぱり育児
  • 将来の夢、家族みんなで海外旅行に行きたい!
timeline_pre_loader
12年間の私のあゆみ

2011年4月

配属はもも年長1歳クラス。みんなかわいい!
でも、保育士は命を預かる仕事、緊張しました! 初めての実社会で分からないことだらけでしたが、まわりの仲間が大きな支えになってくれました。分からないことは聞けばいいんです、新人なんだから!

2011年4月

入職したてに比べると何となく自分に自信がついてきた今日このごろ。相談にのってもらえる先輩がたくさんいることで、自分の中の不安とか疑問、悩んでたことを少しずつでも乗り越えて来れたんだと思います。あったかくて楽しい! それが橘今の職場かな。

 

2012年12月

この頃の趣味といえばスポーツ観戦。サッカー、野球、バレーボールとか、遠征で観戦旅行に行くほど大好き。普段は子どもたちにやさしい先生ですが、この時ばかりは大きな声を張り上げてます。

2013年6月

保育士3年目

子どもたちにとっても私にとっても、
昨日と今日、同じ1日なんてありません。
毎日が新しい刺激と発見の連続です。

私、0歳からの保育園っ子なんですよ。通ってた保育園が実家のすぐそばで、卒園後も何か事あるごとに訪問してたんです。小学校に入ったら保育園の先生に報告、中学に入っても報告、保育園でやる運動会とかの行事には、必ず手伝いに行ったりと、ずっと保育園がらみの子ども時代を過ごしてきました。
保育園は私の第二のお母さん。今、幼い頃の写真を引っ張り出して見ても、先生に抱っこしてもらってる写真ばっかりです。甘えん坊の手のかかる子だったのかも…(笑)。

そんなわけで保育園の先生はずっとあこがれで、進路に悩むことなく保育士をめざしました。橘今に決めたのは、ボランティアで来たときの子どもたちの元気な様子と、職員のみなさんのあったかい雰囲気に触れたから。今さらながら、ココに決めた私の判断は大正解だったと思ってます。

今は私も3年目で、自分や周囲を振り返る余裕もできてきましたが、新人の頃は壁にぶつかることもありました。例えば、運動会や音楽会など、初めてのことを任されるのはすごい負担。どうしよう、どうしようって、涙が出る日もありましたけど、同期のみんなや先輩方、お母さん方にも支えられ、小さなミスはありながらも何とかクリア。そうすると、自信がついちゃってまた別の新しいことにチャレンジしたくなるんですね。

でも自分の中に本当の自信が芽生えたのは、2年目の夏、先輩保育士から「すごく変わったね、いい保育ができてるよ」という声をいただいたとき。認められたことがすごく嬉しかったんです。言葉できちんと直接言われると、心に響くんですよ。それはきっと子どもたちに対しても同じことで、相手を認め、受け入れることの大切さを、自分の実体験として学べたんだと思います。そんな毎日の積み重ねでがんばってます。(2013年6月記)

2014年4月

今年から年長5歳児クラスを担当。1歳クラスのときとは全然違います。とにかく動き回るし走る回る。そして「なぜなぜ攻撃」! 好奇心のかたまりだし、日食をみんなで見てたら、突然「宇宙ってなに?」なんて尋ねてくるし、「じゃあ、一緒に調べよう」って感じで、とにかく楽しいし、パワーたくさんもらえますよ!

2015年4月

引き続き5歳児クラス。

そしてはじめてのクラスリーダーに!

1歳児クラスでは保育士6人体制でしたが、5歳児クラスは2人体制。責任重大です。今日1日だけのことでなく、1カ月先、半年先、1年先の子どもたちをどのような姿にしていきたいか。自分一人じゃなく、子どもも大人もみんなで楽しく共に成長していかなきゃとか。いろいろと戸惑いもあったけど、やっぱり先輩方に大いに助けられた1年でした。

2016年

結婚しました! 引っ越しました!

2017年12月

12月、第1子(男の子)を授かりました!
1回目の産休・育休は計13カ月。その間、園と離れて寂しい思いをしました。おなかの子に話しかけながら、あるいは日なたぼっこをさせながら、「園の子たち、どうしてるかな~」って。

2018年11月

11月に職場復帰。そして0歳の息子とともに初めての母子登園。

親になって子どもを園に預けてはじめて、子どもを預ける親の気持ちが分かったと思うし、保育園、保育士がどんなにすごいことをしてるのか実感できた気がします。

2020年4月

よく卒園児が園に遊びにやって来ます。そして、「せんせいっ!」って、私のことを覚えてくれてる子がたくさんいます! どう言えばいいんでしょうか、この気持ち。
うん、私も覚えてるよ!

2021年9月

9月に第2子(女の子)出産。

育休からの職場復帰は1年後の9月予定。園の子たちに会いたくて待ち遠しくもあり、一方で家族だけの時間を大切にしたい気もあり、悩まし~。

2022年3月

人生4度目のお引っ越し。前よりも広くなって、子どもが大きく元気におおらかに育つためのお家になれるかな。
そして現在 2022年